暗澹たる。

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最後の試合。

闘莉王の一撃は会心のシュートだった。
それは間違いないでしょう。
一点の曇りもないナイスゴール。

最後に「やった!!」

西郷は立ち上がって、
テレビの前で叫んだ。

後半。

後半。

後半。

カイザースラウテルンでの試合を
まざまざと思い出し、
おなかの底から
体がねじり上がるような想い。
試合終了後に訪れた不安感。
荒れ果てた大地に一人残されたような焦燥感。

勝てる試合で何故勝てないかな????

本当に本当に心配。

うちの代表よ。

やれんのか!?

本戦で本当にやれんの?

死ぬ気で勝ちに行ってよ!
最後の試合だったのに、
あんな負け方するなんて…
アウェーとか関係ない。
そんなこと関係なく勝たなきゃ。
叩き続けて欠けた爪と赤い掌、
声を出し続けて酒やけのような声。
今ならいいブルースが歌えるに違いない。

切ない。

ただただ今はお葬式のような気持ちです。
Posted by315

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