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短距離走者の回顧

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ここ最近約90分かけて
ウォーキングをしながら帰宅しています。

夏に向けての体作りが
一番の目的なんだけど、
仕事で酷使した頭をリセットし、
プライベートモードへ
切り替えるための役にも立っていて。

きらきらと輝く夜の東京。

新しいお店を見つけたり、
走る車に目をやったり、
すれ違う人の表情を観察したり、
新しい発見や楽しさも。

更にウォーキングを楽しむためのスパイス。

たくさんの音楽をiPodに入れました。

ロック、ポップス、
演歌、懐メロ、
ハウス、エレクトロ、
トロット、シャンソン、
オペラ、クラシック…

雑食な私らしい選曲を
シャッフルして歩き始める。

アップな歌の時は
歩くスピードが速くなるし、
ダンスな歌の時は
ステップを踏みたい気持ちを抑えて、
演歌な時は
両手に拳を作って、
心も歌で様変わり。

そしてときどき。

心の奥にある記憶を
起こすような歌が
不思議なタイミングで
流れてきたりするのです。

私には突然失った命がありました。

その朝まで生きていて、
その夜も
その次の日も
一緒だと思っていた小さな命。
私のブログに何度も出てくるキキのことです。
避妊手術時の医療ミスでした。
避妊や去勢手術におけるミスは
とても少ないと言われていますが、
動物であれ人であれ医療に完璧はないのです。
手術室で小さくなって
死んでいた彼女の姿を
私は一生涯忘れることはありません。
桜舞う季節のことでした。
今も消えることのない喪失感が
心の奥にあるのです。

昨日、その記憶を呼び起こした歌がありました。

アンジェラ・アキさんの「サクラ色」です。

優しいピアノのイントロが流れた瞬間、
私は道路が交差する橋の上にいました。
車のライトを追いかけるように見ていたら、
クリアに思い浮かぶあの仔がいた風景。
その歌に綴られた言葉が
その想い出や喪失感に重なって
涙が止まらなくなってしまったのです。
本来は別れを知っても
なお成長していこうとする
前向きな歌なのに。
歩きながら、
キキが恋しくて
逢いたくて。

シャッフルの悪戯が起こした小さな事件でした。

私とスレ違った人は驚いたでしょうね。

完全にウォーキングスタイルの女が
ごうごう泣いているんだもの。

人は忘れることもできるけれど、
決して忘れてはいけないこともあるんだって、
まざまざと思い知った昨日のこと。
やっぱり私は歩きつづけるのでしょう。
自分のために、大切な守るべきもののために。
Posted by315