FC2ブログ

ワールドカップ便り №6 ~ジャングルクルーズ、そして嵐、吹き荒れる~

315

315

-



ミュンヘンから旅立ち、グンツェンハウゼンという村に降り立つ。
ガイドブックに情報がなく、ネット検索でも数件しかヒットせず。FIFAの公式ホテルだったので不安はなかったが、ホテルのHPにレクリエーションは馬や自転車、観光ならば湖と書いてある。

もしかして…?と予感はあった。

そして予感は見事に
ビンゴ

  

駅の観光案内、人、
いねぇ!
駅にキオスク、
ねぇ!!
タクシー、1台、
ぽつん…
人は
まばら。
馬と鴨が
道路を闊歩。

時間が止まっているような景色が逆に新鮮で心地よく感じた私達はゆっくり360度回転して、ホテルを目指した。ホテルはドイツに来てから一番いいホテルで、部屋が2つもある。広い。景色も良好。もろもろ確認し、一息ついた私達が目指したのは地元料理と観光の湖。地元料理のお店ではビールのスプライト割りを勧められ、飲んでみると、ビールがジュースみたいに甘く水のように飲み干す。料理も相変わらずの量。サラダなんてボールのような容器に入って出てくるし、味も3層ぐらいになっている。繊維質、取れすぎだ。



今日もかろうじて食事終了。

目的の湖には約2キロほどと案内されたので、自転車を借り、チャリチャリと出かける。まぁのどかな景色。どこまでも続く田んぼ。空気が綺麗で空も広い。こんな日もいいわ?と村を満喫していると、ほどなく湖に到着。

湖をぐるりと回ってみるかと走り始めたのが間違いのはじまり

 

細いながらも続く湖の全周は約20キロ近くもあり、引き返すことがままならぬ一方通行。しかも途中、湖の中に浮かぶ孤島に迷い込んでしまい、ジャングルの中をさ迷う有様。泳ぎに来ていた現地の人がジャングルから出てきて「ドイツ語分かる?英語は?」と声をかけてきたのだが、さ迷い疲れ、テンパっていた西郷は「アイム・ア・ジャパニーズ…」とハァ?な返事をしてしまう。失笑される。そしてその人が親切にも「ここは自転車は通れないよ。あっちへ行けば戻れるよ。」と教えてくれたので、なんとかジャングルを抜け出せたのだが、こんなトラップ作るなよと心の中で逆切れ。えっちらおっちら2時間以上かけて1周し、ヘトヘトになってホテルに戻る。





これレクリエーションじゃないよね…と笑顔のフロントに心で語りかけ。

夜はホテル内でルーニー似のウェイター君含め、10人程度の小さなパブリックビューイング。



試合当日、ニュルンベルグは異様な緊張感に包まれている。





クロアチアと日本は勝ち点0同士。得失点差では最下位の日本に3位にしてもまだ1点も得点がないクロアチア。どちらも喉から手が出るほど3点が欲しい。クロアチアのサポーターも熱狂的なことで知られ、そのムードはすでにスタジアムへ移動する地下鉄の列車からはじまっている。列車の中で国家を歌い、「クロアチア!ゴール!ゴール!」と騒ぎに騒ぐ。彼らは陽気で悪気はなく、楽しく騒いでいたので雰囲気は良かったけれど、体格のいいサポーターが多く列車は彼らの体臭と体温で蒸し風呂状態だったのだけが厳しかった。カンカン照りの外のほうが涼しいなんてそうない経験。

スタジアムに着くと、厳重な警備とチェック。



オーストラリアの時のノーチェックぶりが嘘のように、鞄を開けて、時には一個一個説明させられている人もいりゃ、私達は何故か日焼け止めを没収される。もちろん後で返してくれたけれど、発炎筒がスタジアムで焚かれた事実を考えると意味ない没収も多かったような。ま、今日の試合の内容と意味を考えれば、両国、何事もなく終わったことが不思議なぐらいだから想定できることは事前にやっておく必要はあったのだろう。



試合後にサポーターが自国のチームにブーイングを浴びせたのも致し方ないこと。

語るまでもなく不甲斐ない試合内容。

日本は世界レベルの選手が少なく、強豪チームではないのだから、選手は死ぬ気の潔さが欲しかった。経験のなさは動きでカバーするしかないし、それぞれの選手がそれぞれの役割をまっとうしないで何が代表だろうか。個々に良さを発揮した選手はいたけれども、チーム全体としては、オーストラリア戦よりもやや良かった程度。それもたった少し、ほんの少しだけというレベル。戦犯が誰と言う問題ではなく、監督含め、今の日本代表が根っこに抱えていた問題を最後の最後に露呈しただけの話。今更中の今更だけれども、抜本的な改革が必要と思われ、侍ならば当たって砕けるだけの勇気も欲しい。

こんな今でも私は奇跡を信じているのだ。

信じるしか出来ないし、私はその瞬間だけが見たくてここにいるのだから。


今日のビールはビールのスプライト割りでした。

 

ドイツの田舎町―ヨーロッパ史の舞台を歩く
日経BP企画
        このアイテムの詳細を見る