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ワールドカップ便り №7 ~サッカー馬鹿の祭典~

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ケルンへ。





ケルンはボンでキャンプを張っている我が代表の練習を見るために一日入れた素泊まりタウン。しかし駅に着くとドイツに来てから一番の人手で賑わい盛り上がりまくっている。試合以外にこんなたくさんの人が集まっているのを見たのは初めて。赤と黄色のユニフォームに加え、多国籍軍が混じり、テンションはめちゃくちゃ。人生初めての経験になんだこりゃ?と混乱するも、すぐにそれは今日の大一番「イングランドVSスウェーデン」のせいだと気づいた。今日、この街の会場で試合が行われるのだ。決勝進出を既に決めているも負けず嫌いで有名なイングランドと今日の試合結果如何で決勝リーグ進出の決まるスウェーデン、双方のサポーターが笛を吹き、太鼓を叩き、大声を出し、肩組み合って、大騒ぎ!それはちょっとやそっとじゃ中に入れない歴史の深ささえ感じる馬鹿ぶりはお見事。西郷などこいつらの足元にも及ばぬ。そうワールドカップはサッカーを愛する愛すべき馬鹿たちの祭典でもあるのだと深く感銘を受け、ボンへ向かう。



当たり前だが、ボンには日本人が多く訪れている。





日本人は行儀が良く、マナーも守る人が多い。ケルンはごみだらけだったが、日本人が集まるキリンのカフェやその周りなども散らかされている様子は無いし、大声で騒ぎまくる人もいない。ある意味、おとなしいとも映るけれど、時にそれはとても紳士的で素晴らしく、私はそれでいいと思っている。そんなそれぞれのお国柄や国民性を垣間見ることが出来るのも、ワールドカップに参加できたおかげ。ドイツにいながら、いろいろな国の人達と出逢い、お酒を飲んだり、喋ったり、笑ったり…それはもう今までに無い刺激をもらっているし、ここ数年の辛かったことがすべてチャラになるような楽しさに溢れ、西郷は今、幸せいっぱい夢いっぱいだ。

キリンのカフェで久しぶりに日本のビアー。
やっぱり「一番絞り」はいい。

しかも着いたら川渕キャプテンのサイン会や皇族の方がお見えになるなどのサプライズだらけ。西郷はサイン会もお迎えの沿道にも並ばなかったが、友達になった日本人サポーターの男子達が非常に愉快な野郎どもだったので、周りの賑わいをよそに、彼らと大いに呑み、話し、おなかがよじれるほどに笑い、かなり出来上がった状態で練習場へ向かう。



練習は公開で多くの人とマスコミが詰め掛けていたが、きちんと見ることが出来る。









練習場は試合当日並みの警備に加え、ボディ&荷物チェックがあった。警察犬をピッチに2匹も準備するなどかなり手厚く日本代表を守っているボンの気合に感謝。西郷は前目で練習を見学。練習中、調子の上がらぬ選手に叱咤激励を浴びせるサポーターもいるし、いいプレーをした選手には拍手が上がる。選手たちにはプレッシャーだったかもしれないけれど、最後の試合にサポーターがどれほどの期待と希望を持って臨もうとしているのかを感じることも出来たと思う。1時間半ほどのシュート練習。正直、勝利の確信は持てない。未だ不安定な攻撃陣のシュート力と守備陣との連携。しかも練習が終わって帰る選手達と練習を続ける中田ヒデ、中村、大黒、巻、アレックス。ファンサービスはしない練習だが、彼らが見せた姿勢は十分それに値するものだった。ピッチに最後まで残ったのはヒデと中村。特に中村は一人になっても練習を続け、サポーターの声援にも少しだけ答える。ちょっとした見世物も披露するなど彼がプロとして持つ姿勢には素直に頭が下がった。そして彼の姿勢を見習うべき選手は他にいるはずなのだが…とも。



ヒデと中村。帰りゆく2人の背中に起こった拍手。更にその後、続いたジーコへの反応は極端で複雑なサポーターの心理をすっかり浮かび上がらせていた

さきほど決勝進出の決まったイングランドとスウェーデン。ホテルの外は24時間営業のパチンコ屋のような騒々しさ。警察と救急車の音も数分おきに聞こえ、まったく眠れる沙汰にあらず。

日本にも彼らのような時間はやってくるか、運命のときまで、あと2日。

今日のビールはゴッフェルでした。


 

ケルンのお手伝いこびとハインツたち
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