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駄作である。

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ジーコジャパンのワールドカップを追ったと言われるDVD「1436」を購入。



駄作だ。
久しぶりに映像作品を見て、イラッときた。
駄作、そしてこの作品は監督のマスターベーションと位置づける。

1436というタイトルは約4年間ということ。

私はその4年を追ったもの、若しくは4年間の結果として勝ち得たワールドカップでのジーコジャパンの足跡を映したものと期待した。しかしその実はすべてが中途半端な作品。ドキュメンタリーって「事実を伝える」それが基本かつ重要なことだと思うけれど、この監督は映像を見せることにしかこだわりがないのかと思うほどに期待した内容は伝わってこなかった。インサートカットが多く、短く素材をつなぎ、スピード感やテンポの良さを出したかったのかもしれないが、早すぎる映像の展開は感情移入もままならない。ピッチ上の選手を追えておらず、何を話しているのかも聞き取りにくい、それはまさに観客席から回した投稿ビデオのよう。いや投稿ビデオの方が愛を感じるやもしれない。ジーコさんの言っていることには字幕が付くが、選手たちの声はピックアップしていない。これが狙いと言うのであれば、アバンギャルドという名の不親切と言うしかない。久米宏がナビゲータとして登場してくるのだけれども、久米氏は自分の主観や知識で話を進めてしまう(若しくはそう感じるような編集がなされている)。日にち別にチャプターを分けているものの「意味なし」と思うぐらい日ごとに変わっていったであろうピッチ上での出来事は薄く遠く描かれ、各国の盛り上がりやジャーナリストのインタビューの方が賑やかしい。監督はこの作品のどこに重きを置いたのだろう…私が見たいものはドイツの思い出映像集ではなく、ドキュメンタリー作品だったのだけれど。

ドキュメンタリーに新しさは必要だろうか?
私個人はいらないと思う。

ドキュメンタリーである以上は事実が抽象的に伝わるような演出は避けるべきだと思う。そしてサポーターの感覚に挑戦するようなものではなく、ベタなものになろうがサポーターの目線に降りてきてほしかった。岩井俊二が監督をしたトルシエ・ジャパン「6月の勝利の歌を忘れない」は素晴らしいドキュメントだっただけに、今回の作品はすっかり監督だけのもので、思い入れを持てない淋しい作品に終わった。

もう見ない。
Posted by315