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【ネタバレ注意】 THE POLICE "INSIDEOUT"

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この映画はスチュワート・コープランドが作ったポリス最高の想い出ビデオです。

これ褒め言葉です。

2週間しか上映期間がないというので、相方と二人でレイトショーを見に行く。監督はスチュワート・コープランド、言うまでもないポリスのドラマーだった男だ。当初は8ミリカメラを趣味として撮り始めたのであろう、コンセプトは「旅の記録です」ぐらいの軽い感じではじまり、その絵に映るメンバーは素、心まっぱだか状態の無防備さだ。デビューして間もない彼らの閑散としたサイン会の風景やツアー中の他愛無い会話、スティングのセンスがない私服も当時を偲ばせる。活動が深まるにつれ、人気が出始め、変わり行く回りの状況に戸惑う彼らの言葉や成功に浮かれる姿も収められている。しかし成功すればするほど、彼らの心の中にそれぞれのエゴが芽生え、「ゴースト・イン・ザ・マシーン」を製作している最中のスチュワートは「スティングは僕達が意見することを嫌うようになった」とナレーションしている。分かり易く、「シンクロニシティー」以降の記録はかなり抽象的に「はしょっている」。

成功するにつれ、求められるレベルも上がり「僕達は孤独になっていった。」、スチュワートは言う。

それはバンドとして終わりに向かっていた時期であり、スチュワートも8ミリを回し続けることをためらったのではと予想する。でもこの映画を見る限り、スチュワート・コープランドはポリス、スティング、アンディ、彼らを助けたクルー達を今でも愛しているのだと思う。バンドの精神状態が悪い時期であっても、メンバーを非難するようなナレーションは入らず、メンバー間の険しい関係も映画の中には映っていない。唯一、ラストシーンににつながるベルギーのビルゼンフェスティバルに出演した時の演奏シーン。スティングでもアンディでもない、スチュワートの目を見てほしい…そのときのバンドの状態が如実に伝わる目をして、彼はドラムを叩いているから。

映画のラストシーンを見ると、これから解散するバンドのようにはとても見えない。前向きな解散だったのだろうか。

この映画には愛を感じる。

映画としてのレベルや演出うんぬんかんぬんではなく、彼がポリスというバンドがどう成長し、別れていったのかを素直に描いた優しい映画だと思います。上映期間はもうあと少しだけど、ポリスが好きな人には是非見てほしい映画だと思いました。

まったく関係ない話を最後に。

この映画を見に来ている観客の中に、最近、ワイドショーを騒がせていると思われる方が来場しておられた。映画終了後、裏原系の女性に「握手をしていただけますか?」と声をかけられていたのだが、とてもいい笑顔で握手をしてあげていた。しかもその女性が「プライベートの時にすいません…」的なことを言っていたように思うが、「いやいや、ぜんぜん構いませんよ。」と、更に笑顔で答え、本当にいい人に見えた。ちょっと見ただけで決め込むのも逆に失礼かと思ったが、彼自身はとてもいい人で、問題はご家族にあるのかもしんない…と、ちょっと彼が可哀想にも思えた。

ポリス好きって言うのも、個人的にはちょっと好感持てた。

ま、事情が事情なので、諸手を挙げて賞賛するのも難しいけれど、「頑張って下さいね。」と、そっと心でテレパシーを送っといた。

Posted by315