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キキの一周忌 … あの日のできごと …

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去年の今日、キキは天国へ旅立ちました。
何の前触れも予告もなく、突然、彼女は奪われていきました


その日、キキは7時すぎに目を覚まし、「起きた!」と元気な声で鳴きました。まだ眠っていた私は彼女の声で目が覚めて、「はいは~い☆」返事をしながら、ケージから出してあげました。尻尾を振りながら、私の顔を舐めるのは毎朝の儀式。そしてまだ眠っている夫のベッドに飛び乗り、眠っている彼の顔も舐め、彼を起こします。これもまたいつもの景色。そうこうしている間に私はニイだけのご飯を作り、食事をさせました。夫にはキキを抱いていてもらいました。彼の肩越しに見えるキキの不思議そうな顔。いつもなら自分も一緒にご飯を食べるのに、今日はどうして食べられないんだろう…と、思っていたのでしょうね。勢いよくご飯を食べるニイを羨ましそうに眺めていた彼女を覚えています。

避妊手術当日でした。

ごはんが食べられない、お水も飲めない、遊べない…いつもと違う状況にむずがるような仕草をし、小さく鳴きはじめました。彼女を無視して、病院へ行く準備をするのは少し切なかった。でもこの先の人生を一緒に生きていくために、少しでも長く生きてほしい。発情のストレスも無くしてあげたい。そう思って決めた手術、先生と打ち合わせも術前検査もしっかりしたんだから、明日からはまたいつもと同じ毎日がやってくると信じていました。8時少し前、病院へ向かう為にキャリーへキキを入れると、細い声で鳴きました。いつもと違う雰囲気を察したのです。夫と二人で「大丈夫だよ!」と声をかけ、病院に着いたのは8時20分ごろ。まだキキは鳴いています。とても不安げな声でした。

その声が最後に聞いたキキの声です。

「このあと麻酔を始め、9時30分目処に手術を開始しますが、特に問題はありませんので、4時前にご連絡下さい」そう先生から聞いて、診察台の上にいるキキに「大丈夫だよ、また迎えに来るからね」と、抱きしめました。そして家へ帰った私と病院から仕事場へ向かった夫。連絡があったのは、9:48のことでした。「手術中に想定外の事が起こりました。すぐに病院へ来て下さい」明らかにうろたえている看護婦さんの声に言いようもない不安を覚え、取るものも取り合えずタクシーに乗りました。タクシーに乗った私は不安で胸が潰れてしまいそう。事情を話し、「とにかく急いで下さい」と、運転手さんに話すと、運転手さんは「大丈夫って信じるんやで」と、言いながら病院へ走ってくれました。病院に着いたのは、10:03でした。玄関で待っていた看護婦さんに案内され、手術室へ行くと、うなだれている先生の姿と体を小さく丸めたキキがベッドで横になっていました。「本当に申し訳ありません…」その言葉を聞き終えることなく、私はキキの元へ駆け寄りました。いつかの日記にも書いたけれど、彼女は口から少し血を吐いて、ぐったりとしているように見えました。でも彼女の体に触れるとまだ温かくて、耳を欹てたら息が聞こえそうな体温だったんです。「来られる少し前ですが、10:00頃に亡くなりました」そう聞こえた私は取り乱し、自分が何を言ったのか、したのかも覚えていません。キキが最後に見た景色は淋しく無機質な手術室で、見慣れた私達の姿もなく、心細いまま死んでいってしまったのかと思うと、ただ不憫で不憫で、一秒でも早く家へ連れて帰ってあげたかったのです。「先生の話を今は聞きたくない、早くこの仔を私に返して下さい」と、お願いし、家へ連れて帰りました。このことを聞いて急いで帰ってきた夫が先生に逢いに行きました。
用意した麻酔が合わなかったと思われ、麻酔を開始し、すぐに肺水腫の症状を起こしたので、点滴を打ち、処置をしたが間に合わず、亡くなってしまった。麻酔を開始して、20分程度で起こってしまった、20年程度のキャリアがあるが、このようなことは初めて。どのようなことをしても謝罪がしたいと先生は言ったそうです。謝罪をされても、キキは帰ってこない。謝られても仕方ないのです。でももし本当にキキを死なせてしまったことを悪いと思うのなら、2度と同じことが起きないよう、病院全体で対策を考えてほしいとお願いしました。


        手術前日の元気なキキの動画です

遺体のそばを離れなかったニイ。
火葬の時も棺に向かって吼えたニイ。
ニイもまたキキが突然いなくなったことを理解できなかったんだと思います。

その日以来、キキを忘れた日は一日もありません。

彼女を失うには、あまりにも突然すぎました。私が泣いていると膝に座ってくれたキキ、笑っていると尻尾を振ってくれたキキ、ドアまで迎えに来てくれたキキ、ニイとくんずほぐれつするキキ…彼女は9ヶ月しかこの世に生きることが出来なかったのに、私には彼女の想い出が多すぎて苦しかった。今でも何故キキが死ななければいけなかったんだろうと思います。馬鹿にされるかもしれませんが、キキを本当の子供だと思って育てていました。だからこの先の人生もずっと一緒だと当たり前のように思っていたのです。彼女を無くした喪失感はこの先も決して埋まることはないでしょう。でもキキが天国に行った日に約束したいつも一緒だよ」という言葉を私は毎日あの仔にささやいて眠るんです。あの仔はいなくなってしまったけれど、私の心の中では可愛い姿のまま、あの朝のままのキキがいます。

今日は綺麗な青空でした。


    このチェブはキキの分身。この中にキキの想い出グッズがたくさん詰まっています!

毎年、キキの命日は緑の多いところで開放的にみんなで弔ってあげようと決めました。私が生き続け、心の中にキキが生き続ける限り、狭い部屋の中よりも広い綺麗な場所で遊んでいるような気持ちで弔ってあげたい。

あの日、唯一、心残りだったみんなと遊ばせてあげられなかったことを贖う意味でも。

これからもずっと言い続ける。

キキ
大好き。
ずっとずっと一緒だよ。


       セレブわんこさんに作っていただいたケーキをみんなで食べました。


            キキ専用特別おやつも用意しました


                   私とキキ


                  みんな一緒です

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