西郷、叱られる - カラスと俺と、ときどきおばちゃん -

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今朝のこと。

出勤時にいつも通るごみ集積所の前。
カラスがいるのはいつものことなのだが、
今朝はなぜだかワサワサうるさい。
通り過ぎ様にチラリと見ると、
カラスが鳩をつついていじめている。

これはいかん!


地団太を踏み、威嚇したものの、
カラスは微動だにしない。
つつくのを辞めただけ、
ふてぶてしい態度で西郷を見上げている有様。

こ、こしゃくな!


さらに近寄って、
手でパンパン音を立てたら(我ながら貧相かつアナログな発想…)
チェッとでも、言いたげな顔で去っていき、
更にそのあと鳩も弱々しい翼で飛んで行った。

良かったね、鳩さん…

そんなことを思って立ち去ろうとした、そのとき。
後ろからそんないきさつをしらないおばちゃんがやってきて
すれ違い様に「そうやって散らかして、ったく」と吐き捨てた。
確実に、俺に向かって。
え?そりゃないぜ…
別に不法投棄しにきてるわけじゃない…
誤解だぜ!

とは言え、このおばちゃんも別に悪いわけじゃない。
もしかしたら普段はゴミの被害にあっているのかもしれないしね

そう思うと、叱られたものの、言い返す理由はなく。

ひたすら悶々としながら、駅へ向かった。

鳩さんの恩返しより先に、カラスの倍返し、か。

ちょっと切ない朝の話。

都会のカラスはたくましいという話でもある。

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