エムボマとのおもひで

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昨夜、 部屋を片付けていたら机の奥に閉まっていた宝物を発見した。

それは数年前の渋谷でのこと。

野暮用で立ち寄ったビッグカメラの入口で見覚えのある顔。
デジタルカメラのコーナーでお仲間と一緒に商品を吟味している様子。
そう、その人はパトリック・エムボマ。
一瞬で全身の毛穴が開いたような高揚感に襲われ、
その場をマッハで立ち去り、マツキヨで油性のペンを購入。
ビッグカメラの対面にあるみずほ銀行前で彼が出てくるのを待った。
約10分弱、お店から出てくるエムボマを確認。
信号が変わるタイミングで近くに移動し、声をかけた。

Excuse me ! Are you Mr. Mboma?

背の高いエムボマ。
ギロリと動く目。
一瞬ひるむ私。
失礼は重々認識しているのだが
めったに逢えない人なので
サインが欲しかった。
そんな私の心中を悟ったかのように(かなり自分寄りの妄想)
静かに頷く。

Could I have your autograph?

さらに頷く。

とはいえ、財布一つで買い物に来ていた西郷。
サインをしていただくものが財布しかなかった。
でも財布は貴重品なのよ。
いつも身に付けて、大事にしているものだもの。
きっと分かってくれるわ、エムボマは。
そう自分に言い聞かせ、財布を差し出す。
エムボマ、一瞬沈黙。
次の瞬間、表情を崩して笑って、財布を受け取り
笑顔でサインをしてくれたのだ。
書き終えた彼にフランス語で
Merci beaucoup
お礼を言う。すると、更に笑顔で握手もしてくれた。
今でもしみじみあの瞬間を思い出すと、心が温かくなる。


エムボマって片仮名で書いてあって、味があるでせう?「9」は当時所属のヴェルディでの背番号☆

エムボマ、ナイスファイトなおもひで。

その時間ごと、今でも大切にしているのであった。
Posted by315

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